再び真清田神社のなぞ 根尾のうすずみ桜と継体天皇

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講座の概要

今注目の継体天皇と、尾張や根尾村とのつながりについて、田中豊先生にお話いただきます。

講座詳細

講師 : 元一宮市立北方中学校校長   田中 豊先生
日時 :2015年 3月28日(土) 午後2時から3時30分まで
場所 : 一宮市民活動支援センター内会議室
(一宮市栄3−1−2 i-ビル3階)
会費 : 500円 

昭和の初期、一宮市在住の土川某氏が『真清探当証』を根尾村に持参。そこには、 「うすずみ桜」の由来の外、古代史の通説を覆す驚くべき数多くの記述がありました。

『真清探当証』によると、第26代継体天皇の父弘計王と、兄億計王は、 雄略天皇の迫害を恐れ、共に尾張一宮にある真清田神社神主の叔父を頼ってこの地に逃れました。やがて男大迹王(後の第26代継体天皇)が一宮市押場で生まれ、ある理由により根尾村に隠棲することに。後に都へ迎えられて根尾村を去るにあたり、真清田神社で献納を受けた桜木を手植えし、
「身の代と遺す桜は薄住よ 千代に其名を栄盛へ止むる」
との歌を残して大和へ旅立ち、継体天皇として即位されたとあるのでした。
平成4年、京都大学大学院修了の古代史研究家小椋(おぐら)一葉(かずは)氏は、この『真清探当証』を題材にした「継体天皇とうすずみ桜―古代秘史『真清探当証』の謎」を河出書房新社から出版。その詳細な考察が話題となりました。

平成11年、この560頁を越える謎の書『真清探当証』を、田中豊先生が根尾村文化財保護審議会の許可を得て約9ヶ月をかけて解読し、『ロマンに彩られた古代秘史真清探当証』として出版されました。この本はすでに絶版となっていましたが、再刊の要望が各地から寄せられていましたため、この度「人の森」より、4月上旬に、この『真清探当証復刻版』(全450頁、税込み3,780円)を出版することとなりました。

今回は、前回と異なる視点から、全24頁の小冊子をテキストに、郷土に伝えられる継体天皇をめぐる多くの謎を、皆さんと共に考えてみたいと思います。