◆日時 : 2024年11月30日(土)午前10時~11時30分
◆講師 : 郷土史家 田内 雅弘先生
◆場所 : 一宮駅 i-ビル3階 市民活動支援センター
(一宮市栄3−1−2 )
◆会費 : 500円(当日受付にてお支払ください)
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明治時代の中期から末期にかけて、家父長制度・男尊女卑の社会的慣習のもと、男女差別が当たり前であった時代に、尾張西部の中島郡に生まれ、対照的な生き方をした二人の女性がいました。
その一人は、明治26年、日光川西の吉藤村明地に生まれ、生涯一筋に女性の地位向上を目指し、「女性参政権獲得運動」や、「女性差別撤廃運動」に尽力した市川房枝さんです。
もう一人は、房枝さんの12歳年下の明治38年、日光川東の萩原町戸苅に生まれ、同郷の23歳の詩人佐藤一英と17歳で結ばれた小村玉緒(たまを)さんです。
たまをさんは、夫の不安定な収入の中、家庭を守り支え、8人の子を育てました。その苦労は、並大抵のことではなかったでしょう。多くの来客が訪れても、いつも慈悲に満ちた微笑と優しい語り口で応対する姿は、まさに「良妻賢母」の名にふさわしい人でした。「たまをさんの支えなくして、一英の詩は生まれなかった」
今回は、郷土史家 田内雅弘先生が、残された資料や、佐藤一英の家族から
実際にうかがった話をもとに、詩人一英を支えた妻たまをさんの「良妻賢母」
ぶりについてお話します。
また、遺族の方に了承を得て、特別に未公開の結婚秘話の紹介、生後70日で亡くしたわが子への追悼の詩・たまをさんに贈った一英の「愛の詩」などを、朗読していただきます。これまで注目されることのなかった、一英の妻についての貴重なお話です。楽しみにしていてください。